古き良きを活かした「天満酒場 久右エ門」
- 工事内容
- 店舗改装
- 店舗名
- 天満酒場 久右エ門
素材にこだわり、趣のある雰囲気を
施工前
お客様の声
コロナウィルスの影響で打ち合わせや工事の延期もありましたが、その分間取りや仕様をじっくり検討することができて大満足の仕上がりとなりました(※2020年夏完成)。おかげさまで満席になる日も続き、お客様からも「落ち着いた空間でゆっくりできる」と好評です。プライベートでも登山や山菜取りなど飛騨での生活を満喫しています!いずれは飛騨の郷土料理にもじっくり取り組んでより地域に根差したお店になるように頑張っていきます。
担当者からのコメント
今回のリフォームのコンセプトは「古びた雰囲気を存分に活かす」ことでした。既存建物の梁や柱は傷を残したまま塗装仕上げとし既存木製建具の再利用を行いました。一部梁の補強を行いましたが、ボルトにはエイジング塗装を施しています。コンセントプレートも室内の雰囲気に合うようなものを選ぶなど、細部までこだわっています。外壁の漆喰塗り、内部の塗り壁、床の三和土仕上げは高山市の伝統的大工技術等継承事業の対象となり補助金の交付も受けることができました。
店舗兼住宅ということで店舗からは住居部分の生活感が見えないようにゾーニング。住居部分にも既存建具を再利用し、小屋の丸太梁も現し仕上げに。既存住宅の面影が感じられる様な空間に仕上げています。
県外にて和食店を12年間営まれてきたご店主、飛騨の食材や豊かな自然にほれ込んで移住を決心されました。築68年の中古住宅を和食居酒屋兼住宅にリフォームするご依頼を頂きました。
既存建物の雰囲気を大変気に入ってみえましたので、既存の木製建具を再利用したり既存の柱や梁の傷をあえて残すなどして、古びて趣のある空間を造りました。
1階部分は台所と和室2部屋、押し入れなどがありましたが一度解体を行いスケルトン状態に。約14帖の空間を座席部分とし、元々台所があった部分に厨房を設けました。店舗内部は床を土間たたき仕上げ、壁を藁入りのジョリパットで仕上げました。道路に面した二面の外壁は真壁長の漆喰塗りとし、付け柱は既存の木部色に合わせて塗装を行っています。